市長の日記 11(2025.8)

更新日:2025年07月25日

市長の日記 11

来年の能登地域におけるトキの放鳥にむけ、宝達志水町以北の9市町で受け入れ準備を進めてきました。各市町で1カ所モデル地区を選定し、その水田に農薬を半分以下に抑え、またトキの餌場となる江や魚道を作るなどしてトキが住める環境を確保してきました。
そして専門家が9市町のモデル地区を現地調査したうえで、7月16日に開催された「能登地域トキ放鳥受入推進協議会」で放鳥の場所として羽咋市が承認されました。邑知潟に接する南潟地区で、放鳥時期は6月ごろです。本州でのトキ放鳥は初となります。選ばれた理由として、能登の餌生物の生息状況が既に放鳥をしている佐渡市と遜色がなく、南潟地区はトキの餌が確保できる十分な水田面積があることが評価されました。
邑知潟では千羽を超える白鳥が越冬し、他にも多くの野鳥が観察できます。最近ではコウノトリの姿も見ることができます。また本市は自然栽培をはじめ有機栽培や化学肥料・農薬をそれぞれ3割または5割減で栽培する特別栽培米など環境保全に資する農業を進めてきました。
そして7月1日にオーガニックビレッジ宣言を行いました。さらに上中山町の村本義雄さんがトキ放鳥のスーパーバイザーに就任されています。このようにトキの受け入れの土壌は整っていましたが、改めてトキの放鳥場所に選ばれたことは、その波及効果やイメージアップにつながるなど本市にとって本当に喜ばしい限りです。
放鳥までまだ1年近くありますが市民の皆さまと一緒に受け入れ態勢を進めていく必要があります。ご協力をお願いいたします。トキが自然や環境の美しい羽咋の地から羽ばたき、そして能登の空を舞う姿が昨年発災した地震から能登全体の未来につながる復興のシンボルになるよう願っています。

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