市長の羽咋めぐり 15(2022.5)
更新日:2022年05月01日
鳥居のない宮さま
15
(先月号からの続き)
神子原の昔ばなしの続きです。
千石の丸池から菅池町へ向かう雪道を進みます。途中に千石棚田の道しるべが雪の中に立っていて、その周りには小動物の足跡がいっぱいついています。
さらに進むと雪が深くなり、膝上まで沈むので、準備してきたパイプ製のかんじき(ワカン)を長靴に装着します。
思ったより雪に沈み込みますが歩くのに問題はありません。数百メートル雪道を歩くと国道から菅池町の集落へ行く県道に出ました。ここでかんじきを外し、集落へ向かうと諏訪神社の石柱が見えてきます。
ここに「鳥居のない宮さま」の説明板があります。
ここの神様は鳥居を通ることができないほど大きくて、何度も鳥居をこわしたので鳥居をつくらなくなったと云われています。確かに階段の上に神社が建っていますが鳥居はありません。
さらに論田へ行く道に「警固屋(けごや)について」の説明板がありますがバスの時間もありここで帰ることにしました。
菅池町には神音カフェを経営されている武藤さん、ほくほくロードの遠藤さんと移住された方が「神子の里」を核として、神子原地区の活性化に頑張っています。
また、千石町にも四月から若い方が移住されると聞きました。この地区には有名な神子原米などの特産品や美しい神子原地区の棚田群など豊かな自然がありますが、その素晴らしさを地元に住む私たちが普通だと思っているのかもしれません。
逆に移住されてくる方が神子原地区の魅力を引き出してくれている気がします。コロナ化禍により地方が見直されています。
神子原地区の素晴らしさを情報発信し、移住、定住につながればと思います。
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