市長の羽咋めぐり 8(2021.9)

更新日:2021年07月28日

瑩山白ぎつねの道2

市長の羽咋めぐり

8

先月の続き、若部の住吉神社横の坂道からです。坂道を上り終えると、カンジャ跡の説明看板があり、加治屋敷ともいわれ、仏具を作る人や、お寺を建てた人たちの住居跡とあります。立石(たていし)、下馬石跡(げばいしあと)の看板や説明を読みながら、庚申塔(こうしんとう)を過ぎて永光寺の駐車場へ出てきます。庚申塔は病魔を払い除くために建てられたとありますが、新型コロナウイルスも払い除いてほしいものです。

駐車場から耕雲橋を渡り中道門を通り、境内地に足を踏み入れます。弁天堂を越えて階段を登って山門に着きます。山門の左手の道を上ると展望場があり、ここからは邑知潟、市中心地のNTTの鉄塔、遠くは滝崎まで見渡せます。

途中周遊路を右に入ると五老峯があります。五老峯は永光寺の一番高い所に建てられた伝燈院の背後にあり、曹洞宗の法統を承継した五大老禅師の遺骨遺品が埋納されています。廻廊を下り、永光寺を後にして国道に出る坂道を歩きます。道の横に永光寺川が流れています。永光寺川は県の砂防事業で自然石を多く利用した護岸や、散策を楽しめる遊歩道が整備されています。

国道から、酒井町、大町を通り下曽祢町へ向かいます。下曽祢町で能登上布の織元山崎麻織物工房を訪れ作業場を見せていただきました。能登上布は日本の五大上布の一つとされています。作業場には十数台の織機が並んでいます。昔は皆嫁入り道具として織機を持っていったと聞いたことがあります。後継者や販路の問題など色々と苦心されているお話を伺いましたが、羽咋市の伝統工芸品を絶やさず、継承していく必要があります。

工房を後にして金丸駅まで歩き、列車に乗り帰路につきました。

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