妙成寺三十番神堂拝殿

妙成寺三十番神堂拝殿(みょうじょうじさんじゅうばんしんどうはいでん)

 
妙成寺三十番神堂拝殿

 
種別:県指定文化財 建造物
員数:1棟
年代:江戸時代
所在地:滝谷町
管理者:日蓮宗 妙成寺
指定日:平成10年2月27日
 

建物は、桁行(けたゆき)3間、梁間(はりま)2間、入母屋(いりもや)造りで正背面に軒唐破風(のきからはふ)を付けた柿葺(こけらぶき)である。
慶長年間に本殿とともに建てられ、天明、元治に修理され、明治6年廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で円井(つむらい)村(現円井町)に売却されていたが、平成2年に元の場所へ戻され復元された。解体移築修理工事に際しては、当初の姿に復元することとし、屋根を桟瓦葺(さんがわらぶき)からこけら葺に、建具などを痕跡から復原し、失われた縁側の高欄を復した。
三十番神堂本殿が和様を基調としているのに対し、拝殿は柱頭粽(ちゅうとうちまき)にし、頭貫(かしらぬき)、台輪を渡すなどの唐様の要素を採り入れるなどの相違がある。しかしながら、蟇股(かえるまた)などは、この時代の特色を示し、優美であり本殿と意匠を同じくしている。

更新日:2019年11月28日