後奈良天皇女房奉書

後奈良天皇女房奉書(ごならてんのうにょうぼうほうしょ)

 
後奈良天皇女房奉書

 
種別:国指定重要文化財 書跡
員数:1紙
年代:室町時代
所在地:寺家町
管理者:気多大社
指定日:昭和25年8月29日
 

皇室御領の気多神社から天文13~14年(1544~45)分の年貢6千疋(ひき)を、神祇伯雅業(じんぎはくまさなり)王を通じて皇室へ上納した時の礼状で、この頃の皇室は践祚(せんそ)後10年もたって、ようやく即位式を挙げるほど衰微していた。
全文が女消息体(しょうそこたい)で、室町時代に盛行した雁行体(がんこうたい)と称する散らし書きで、天皇が内侍(ないし)に命じて書かせた形式をとっているが、天皇の直筆の文書であり内勅的な場合に多く出された。書風は尊円(えんそん)流。

更新日:2019年11月27日