吉崎・次場遺跡

吉崎・次場遺跡(よしさき・すばいせき)

 
吉崎・次場遺跡

 
種別:国指定史跡
面積:10,059.72平方メートル
年代:弥生時代
所在地:吉崎町・次場町他
管理者:羽咋市
指定日:昭和58年12月15日
 

吉崎・次場遺跡は羽咋市街地から北東約1キロメートルの羽咋川左岸の微高地(子浦川が造成した自然堤防)を中心に営まれた弥生中期から古墳前期にかけての大集落遺跡である。
この遺跡から出土した土器は、次場最下層式、次場下層式、次場上層式の三つに分類され、北陸地方の弥生時代の編年を組み立てる上で重要な標準遺跡となった。
これまでの調査で確認された遺構は、平地式建物跡、掘立柱建物跡、井戸、土坑、溝、配石遺構など豊富な内容と良好な状態を保っている。また、出土遺物は弥生時代中期・後期の土器を中心に、各種石製品、木製品(農耕具、木織具、建築部材など)、小型製鏡、自然遺物などさまざまな種類にわたっている。
能登半島における代表的な遺跡であることはいうまでもなく、出土土器の様相は近畿地方に発達した櫛描文土器や東北地方、山陰地方の土器の影響が認められ、他地域との交流があったことを示しており、北陸地方の弥生時代全期間を通観できる数少ない集落跡である。
昭和58年に国指定史跡に指定され、平成10年には「吉崎・次場弥生公園」として整備された。

更新日:2019年11月27日