統計的に羽咋市を分析、先進的な地域づくりを紹介(平成29年度)

更新日:2019年01月10日

~超高齢化社会乗り切るため、“総働”の重要性を説く~

講師を務めたIIHOE代表である川北秀人さんの写真

講師を務めたIIHOE代表である川北秀人さん

市内町別に比較した高齢化状況も報告する写真

市内町別に比較した高齢化状況も報告されました

参加者同士で議論する写真

参加者同士で議論する場面も

 6月26日、市民団体“学びあい「5色の絵の具」”が主催する“支えあう地域づくりを考える学習会”が羽咋すこやかセンターで開かれました。

 IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)代表である川北秀人さんが講師を務め、参加者60人が、超高齢化社会を見越しての新たな地域づくりを模索しました。

 川北さんは、羽咋市の人口・財務データの分析結果を報告。1995年には、15歳~64歳の生産人口が85歳以上人口を支える割合が約30倍(30人で1人の85歳以上高齢者を支える)であったのに対し、2035年には3倍(3人で1人の85歳以上高齢者を支える)になると指摘し、「これまでにない危機感を自覚しなければならない」と強調。さらに、「今後は建築物の維持管理費が大きく膨らむことから新たな地域づくりを確立する必要がある」と訴えました。

 これらの課題と早い段階から向き合ってきた先進的な地域づくりの事例として、島根県雲南市の取り組みを紹介。雲南市の29公民館やコミュニティセンターを、地域づくりの拠点“地域交流センター”として住民が運営し、市から水道検針を受託して検針業務を行いながら、高齢者の体調などをチェックしている実例なども報告しました。

 川北さんは「NPO団体と行政間でのみ連携する“協働”でなく、専門家や学校、事業者、金融機関とも連携する“総働”が重要である」と伝え、「地域サロンが多機能的に進化する必要があり、小規模多機能自治を地域が主体となって行うことが求められる」と語りました。

この記事に関するお問い合わせ先

秘書課

〒925-8501
石川県羽咋市旭町ア200番地 庁舎3階
電話:0767-22-0771 ファクス:0767-22-8109

メールでのお問合わせはこちら