食の安心安全求め、農業ルネサンスを
更新日:2019年01月10日
自然栽培の先進地である羽咋市を起点に
基調講演を行う木村氏
羽咋市で自然栽培の先端試験農場を開設する会宝産業(株式会社)の近藤会長も講演
シンポジウムには700人余りが来場
【石川県羽咋市から発信する「食」の未来を共に考えるシンポジウム2017】
2月25日、“石川県羽咋市から発信する「食」の未来を共に考えるシンポジウム2017”と題したシンポジウムが金沢市文化ホールで開催され、全国から700人余りが参加しました。
主催は、自然栽培の先端的試験農場を開設するため、羽咋市に進出を決定した会宝産業(株式会社)。共催は市、JAはくい、林農産(株式会社)で、自然栽培の聖地化を目指す羽咋市にとってその発信・普及を促すために重要なシンポジウムとなりました。
冒頭、山辺市長が「このシンポジウムで講師を務める木村秋則氏と会宝産業(株式会社)の近藤典彦会長の二人は、羽咋市の自然栽培聖地化に多大な寄与をしていただいている。これからの日本の農業を引っ張っていってくれる方々だと確信している」とあいさつ。
基調講演で講師を務めたのは、自然栽培の第一人者として“奇跡のリンゴ”と称されるリンゴの育成に成功した木村秋則氏。木村さんは、農薬を使った米と自然栽培の米とで腐敗までの日数を比較検証し、自然栽培の米では20日目でもカビが発生していないことを説明しました。
また、「自然の山には農薬や肥料はないにも関わらず、木々は生い茂り、害虫はほとんどいない。私のリンゴ園はその状態を再現したもの」と伝え、土が豊かになるためには雑草が必要だと強調しました。味についても、自然栽培で雑草とともに育てたじゃがいもを例に、「肥料を使ったものとは比較にならないほどおいしい」と述べました。
「羽咋市のように行政が率先して農業者を受け入れる環境を生み出すことで、若者たちは安心して農業ができる。地球環境を考える上でも自然栽培を行うことは重要であり、その普及・促進は農業におけるルネサンスにつながる。2020年の東京オリンピックに合わせて、世界へ自然栽培による安心安全な食材を発信することも可能なはず」と自然栽培を核とした農業のルネサンスに対する理解、協力も呼び掛けました。
続いて、会宝産業(株式会社)の近藤典彦会長が講演し、「未来ある子どもたちの健康のためにも安心安全なものを食べることが非常に重要なことだと、木村さんと接して再認識した。自然栽培は、環境との調和を図る自分たちの理念にも合致しており、木村さんの指導の下、羽咋市で取り組んでいきたい」と力強く語りました。
このほか、会場では“はくい式自然栽培米”や会宝産業(株式会社)が宝達志水町で生産したミニトマトも販売され、多くの人が買い求めていました。
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